Eテレ大好きドッジです。毎週土曜の夜9時からの30分、「すくすく子育て」という番組があるのですが、色々な子育てのテーマを扱っており大変参考になるので、毎週観ています。
働くママと専業ママそれぞれの生き方の悩みに答える回が個人的に大変心に留めておきたい内容だったので、記事にまとめました。
:専門家の方:
大日向雅美先生(恵泉学園大学大学院教授(発達心理学))
大沢真知子先生(日本女子大学現代女性キャリア研究所所長)
目次
ママの悩んだり考えたりできることはここ半世紀のこと。時代の転換点であるともいえる
両者の悩みのVTRに入る前に、専門家お二人からのコメントがありました。
昔は、15くらいで結婚して農家のお嫁さんになって子どもを産んで・・・ということが決まっていました。しかし現代は自分の人生を自分で悩みながらも決めることができる前向きに考えられる時代であるとも言えます。
「結婚したらママになる」だけだったのが、現代は「ママと個人2つの世界を持って生きる時代」になっていて、ある意味楽しい時代でもあります。
働くママの葛藤
辞めてそばにいてあげる方が良い?
会社員として2人のお子さんを育てるママの葛藤。やっとの思いで勉強し就職し、働いてきた。任されることも増えてきたけれど最初は両立できるしかし急な子どもの体調不良や行事など仕事を続ける難しさを実感。これから小学校に上がってからのことも心配に。そばにいてあげた方がいいのかという悩みが紹介されました。
専門家のアドバイス
・なるべくなら辞めないで頑張りましょう。やっと就けた職業であるならば仕事を辞めようとするエネルギーを続けようとするエネルギーに向けてもいい
・仕事100子育て100にしようと思わないで、今は50:50位でも良い。
・今すごく大変だろうけれど子育ては人生の中で一瞬。10年先20年先を考えて、今は色々な人の力を借りていい時期と考えてみる
・良い事を沢山考える。悪いことばかりを考えないで、仕事を続けることによってもたらされる良い事を沢山考えよう
・一緒にいるだけが子育てではない。お母さんの一生懸命な生き方を子どもに見せてあげることも立派な子育ての一つ。
・保育園時代は働いているお母さんばかり小学校にあがったら最初はビックリするかもしれないけれど、お母さんの生き方はこうだよ、と子どもに人生モデルを示してあげることができると考える。
また、パート勤務のため、2人目が欲しいけれどもパート勤務であるゆえ継続勤務が難しい。しかし勤め先を辞めたくないという悩みにも答えていて、
その悩みについては、
・まずは駄目だと自分で決め付けないで会社にきちんと聞いてみることが大切
・今から「戻ってきてほしい」と思われるような働き方をする意識を持つ
・今後は育児だけではなく介護問題もある。男女ともに仕事中心から、「家庭も仕事も」という時代になっていく。また、これから妊娠出産育児を経験する後に続く女性たちのため、「パイオニア」として会社に提言していくことが大切
と答えていました。
専業主婦ママの葛藤
人とほとんど接しない孤独感・毎日同じ繰り返し・達成感がない
出産前はインストラクターとして沢山の人と接していたママ。出産を機に仕事を辞め、家事・育児の毎日。仕事をしていた時は人と話すことが大好きだったが、ほとんど人と話せない現在の状況に不安を感じ、孤独感を感じるママの紹介がありました。
専門家のアドバイス
・モヤモヤしている今の気持ちは大事。今のモヤモヤしている原因は何か気持ちを自分自身聞いてみよう。今の自分に欠けている何が足りないのか何がしたいのか書き出してみよう。
・今すぐ行動は無理だったら1・2・3年後の未来を計画立ててみる。一日10分20分でもそういった時間を作ると落ち着くことも。
・子育てが大変なのは短い間だけ。今自分がどんなことをしている時が楽しいかを考え、育児が一段楽したあとのことを考え、子育てが楽になった時に外に出て行く準備をする。
・人の役に立ちたいという現在の思いがあるならば、子連れで社会貢献できる場として高齢者施設へのボランティアなどがある。
また、仕事を辞めてしまった喪失感がぬぐえないという悩みには、
・喪失感はまん丸の円で例えれば、中の書けたところ。その欠けているところ(ミッシングピース)があるほうが人間向上する。次の楽しみを見つけるエネルギーは欠けていることろから湧いてくるから。
・ブランクと思っている期間をブランクじゃないと考える。家事育児の経験はマネジメントスキルの向上、段取りやスピードなど一日に色々なことをこなす力がついていると考える。
・今を楽しみながら将来のことを考えると、楽しいはりあいのある人生になる。
・喪失感をプラスに転じる。今考えていることが将来に活きると考える。
と答えていました。
番組を観た感想まとめ
働くママと専業ママ、一見対岸の両極にいるような二者の悩みの本質は、以外にも同じなのかな?と思いました。
「今が大変なのは長い人生の中の一瞬のこと。将来のことを考える。」
働くママは、将来を考え、今は周りに頼っても良い。
専業ママは、将来を考え、未来のための準備期間として楽しむ。
悩めるということはそれだけ選択肢があるということをプラスに考えるマインドは、育児以外のどんな悩みに対しても有効だな、と感じました。