「オタク婚活」という言葉をここ数年でよく聞くようになりました。
ここで言う「オタク」とはやはり「漫画オタク」「アニメオタク」とか「鉄オタ」とか「コスプレイヤー」などを指すのでしょうね。
そして世間的見て、自分たち夫婦はいわゆるオタク同士での結婚。
【夫・特撮オタク。大学生の頃は特撮サークルの部長をしていた(らしい)。卒論も「特撮における歴史のなんたらかんたら」的なものを書いていた。戦隊・ライダー・ウルトラマンは毎週欠かさず見て録画。漫画好き。ジャンプ好き。それに加えて嫁である私が産後の里帰り中になぜか急に「でんぱ組.inc」が好きになったらしい。最近は宝塚に夢中で某娘役さんのお茶会にも参加。】
【私・小さい頃からアニメ好き。中一くらいから友達がいないため毎日学校に行くのが苦痛だったけれど、「スレイヤーズ」を心の拠り所にお陰でなんとか不登校せずに学校に通えた。その後はジャンプにハマり、同人誌を買い漁るため高校生の頃から一人でコミケに行っていた。】
夫婦の数だけそれぞれの特色があるし、オタクの中でも種類は様々だし、特段お互いがオタクだからって何も特別なことは何もないけれども。
オタクだし彼氏いない歴=年の差の喪だし恋愛なんてできるのか!?そもそもどこで出会うんだ!?結婚式どうするんだ!?趣味で浪費しがちな生活は成り立つのか?
・・・10代の頃はそんなことばかり心配していましたね。
と言うことで、今回は実際オタク同士で恋愛結婚するとどんな運びになるのか?結婚式はどうする?どんな関係性になる?
などを少し振り返って書くことにしました。
もし気になる方がいらっしゃるとしたら、あくまでもほんの一例としてお読みくださいね。
目次
オタク同士の恋愛結婚。出会いは?
今は沢山の企業で「オタク婚活」なるものが開催されているようです。いちいちリンク飛ばしませんが(後で飛ばすかもしれませんが)やはりそれは商業的にもニーズあってのことなのでしょう。
なので要は「結婚したいオタクの人は沢山いる!」ということなんでしょうね。
もし私が夫に出会っていなくて将来の結婚を考えていたとしたら1回くらいは参加していたかもしれません。
ちなみに私たち夫婦の場合は、あんまり大きな声で言いたくないのですが、(いわゆる制服が大変可愛らしいご主人様的な)喫茶店で私がバイトしていたのがきっかけでした。夫はそこのご主人様お客さま。
最近はTwitterなんていう簡単に個人とつながれるツールが普及していますが当時はmixiが全盛期の時代。mixiを通して「今度エヴァの映画見に行きませんか?」と誘われたというのが最初のきっかけでした。
恋愛経験のないオタクは疑心暗鬼になる
もうネクラなオタクだった私はびびりまくりました・・・。なぜこんなメッセージが!?ひょっとしてのこのこ行ったら高い壺や絵を買わされるんじゃなかろうか・・・(普段街でナンパされても大体この思考のため聞こえない振りをしていました)
でも迷った結果行くことに。mixiはTwitterよりもFacebookよりといいますか、よりマイミク関係からよりパーソナルな部分が見えて、どうやら詐欺師ではおそらくなさそうだ・・・ということが推測できたからです。
22歳の秋に勇気を出すことにしました。
それでもデートで何を話せばいいか?何を着ればいいか?どんな間合いを取ればいいか?心配は絶えませんでした。
相手もオタクだから自然に好きな話題で盛り上がれる
やはり相手もオタク。気楽に話すことができました。
まんだらけに行ったりコミケに行ったり中野に行ったり。
自然体でいられるのはやはりとても心地が良いもので、自然と「もう結婚するならこの人しかいないんだろうな」という気持ちになりましたね。
そして
4年前に入籍
3年前に結婚式
2年前に第1子が誕生。
ごくごく普通の人生を歩んでいます。
オタク同士結婚して良かったこと
お互いの趣味に理解がある
全くオタク趣味じゃない人と比べて格段に理解があります。
実情を知ってる、と言いますか。
あーはいはい、そっちの畑の方ですか、で済ませられる寛容の心の広さ。
よほど心を許す関係でない限り、自身のオタク趣味を隠す「隠れオタク」の人も多いですが、
もし内緒のまま付き合って相手がBL好きやコミケに行く人間を生理的に嫌悪するタイプだったとしたらどうしよう・・・などという心配は他と比べてかなり薄いと思います。
オタク同士ならば多少ジャンルは違っても「お互い様」な関係でいられます。
デートが気楽
これはオタクに限らずですが、趣味が近いとデートも楽しいです。そして変に気が張らず疲れない。気楽。
自分にとって、もし彼氏や旦那が夏フェス好きやらBBQを毎夏何度も楽しむようなタイプだったと想像したら・・・恐怖でしかありません。
自分が求めてるのはウェーイ☆系リア充君などでなく、断然まんだらけやホビーショップでデートをゆったり楽しめる相手でした。
絶妙な距離感を理解しやすい
オタク趣味に理解あると言っても中には踏み込んでほしくない領域があったりしません?
例えばとあるジャンルについて好きだけどどうにも夫に言い辛い。
「夫と話すのもなあ・・・」
的な時がたまにありますが、夫は雰囲気を察してか、あまり聞いてこなかったりします。(ただ単に興味が無いだけだと思いますが)
逆に自分自身も「夫にとってこの話題は地雷かな?」ということが、なんとなく分かったりします。
オタク同士は「それぞれ自分が大切にしている独自の世界」があることを身に染みるほど知っていて、そこを荒らされることがどんなに精神的に応えるかを理解しているので、自然と相手に優しくできるのだと思います。
オタク同士結婚して困ること
趣味の浪費をしがち
別にこれはオタクに限ったことではないけれども。オタクでも浪費しない人だって沢山いるけれども。
しかし、一般的に言って、趣味に対する物欲は強い人が多いと思います。
フィギュアやDVDなど「集めてナンボ!」という種類の趣味も多いですからね。
自分の場合、特に結婚してから自分が家計を締めるようになり相手のクレジット明細をチェックしだすと、
「なんで一ヶ月にこんな色々DVD買ったりダウンロードしてるの!?」
と時折イライラするようになりました。(自分は自然と結婚後、趣味を大分抑えるようになったので余計そう思ったのでしょうね)
それでも一方「好きなものを我慢する辛さ」というのも理解できるので、あまり強く言えない・・・貯金がなかなか貯まりませんorz
家の中に物が増えまくる
スラムダンクにドラゴンボールにジョジョに聖闘士星矢に北斗の拳etc旦那が絶対手放せない全巻漫画。さらにフィギュアや写真集やDVDetcetc。
夫はどんどんどんどん買ってきます。
狭い家だと特に趣味関連の物に圧迫されてしまいます。
子どもが生まれるとさらに輪をかけて物は増えるため、これはもう、子供の数+1名子どもがいる感覚でいるしかないでしょうね。
オタク同士が恋愛・結婚するには?
夫と私は大学時代、当時全盛期だったmixiを通して付き合ったのですが、今はTwitterやらFacebookやらsnsの普及で、趣味が近いもの同士が簡単に繋がれて知り合えるチャンスが格段に増えましたよね。
元からオタク限定で相手探しをすれば、「相手がオタクに理解がなかったらどうしよう・・・」とか考える必要はないですから無駄な心配がなくて良いですね。
隠れオタク同士の結婚式は?
オタク同士の恋愛・結婚で悩む点として「結婚式」をどうするか?があげられると思います。(結婚式をしないという方針の方を除いて)
周りにオープンにしているオタクの人はいいですが隠れオタクの場合、社会生活上の友人や同僚と趣味友達とカテゴライズが違っていたりするものですからね。
ただ実際のところオタク部分は隠していても結婚式は問題なくあげられると思います。オタク演出をしなければ良い話ですし。そこまで周りは気にしませんし。
しかし最近はいわゆる「オタク演出」は流行っているようです。
BGMをアニソンにしたりウェディングケーキをキャラクターにしたり。これもいちいちリンク貼りませんが、そういう演出をするサービスも多々出ているようです。
オタク同士の恋愛・結婚本
今は色々出てますね!
まとめ。オタクは特別なことじゃない!
色々振り返りましたが、言えることは「オタクは全然特別なことじゃない」ということ。
誰だって好きなもの好きなことはあるし方向性は違えど思い入れの度合いは違えど「大好きに思う気持ち」を純粋に持つ心は誰にもあるもの。
だからこそ相手を思いやりあえる。
そんな関係性を築き上げあいやすいのがオタク同士だと思うんですよね。
もし「オタクだから・・・」と恋愛・結婚に躊躇する気持ちがあるならば、少しでも前向きに一歩でも踏み出してみて新しい世界が広がれば良いなと思います♪