子どもが転倒数時間後に嘔吐してしまいました。しかし症状が始まったのが深夜。当然病院は閉まっています。その場合夜間救急になりますが、病院に駆け込むかどうかの判断が難しく、電話で夜間救急相談を利用した体験談です。
※※※≪重要≫このページをお読みになる方へ※※※
ご閲覧ありがとうございます。
今回の記事はあくまで個人的な体験談をベースに記述しています。
もしかしたら読まれている方の中で、実際にお子さんが娘と似たような状況になっていてご覧になられている方もいらっしゃるかもしれません。
今回子どもの転倒後の嘔吐についての一体験談として記述していますが、しかし私の体験=あなたの大切なお子さんの症状・行うべき処置では決してありません。
また私は脳神経外科や小児科の専門家でもありません。
あくまで一人の母親としての判断や行動、見知りした情報にて記述しています。
後述の子どもと全く同じ症状=安心と思わずに、必ず目の前のお子さんの症状をよく観察して、少しでも心配な点がある場合は、緊急の場合至急、下記優先順位で専門家に診断を仰いでください。
- 明らかに非常事態の場合は迷わず109番
その他の場合は、以下の優先順位順に。
- (時間内の場合)かかりつけの病院
- (時間外の場合)小児救急電話相談事業#8000
- (さらに時間外の場合)東京消防庁救急電話相談#7119
目次
子どもが転倒!数時間後の嘔吐。夜間救急相談を初めて利用
2歳になったばかりの娘が保育園の帰り道、誤って勢い良く後ろに転倒。
「コチンッ」と硬いものと硬いものがぶつかったような乾いた音とともに後頭部をアスファルトに打ちつけてしまいました。
特に高さがあったわけではないのですが、やはりぶつけたのが頭ということもありサーッと血の気が引きました。娘をすぐに起きてギャーッと泣き、立ち上がり後しばらくは泣いていましたが、しかし数分後には泣き止みいつも通り一緒に歩きながら帰宅。
そして通常通り帰宅、夕食、お風呂、いつもと同じ夜8時位に就寝。
ここまではいつもと全く同じでした。
しかし、夜10時くらいになり、むくっと目覚め、ん?眠りが浅くて目が覚めちゃったのかな?と思い近づいたら
オェェ・・・
結構な量の嘔吐をしてしまいました。来ていた服や布団のシーツ、私の服も汚れてしまいました。ちょうど同じ時間に夫が帰宅。
嘔吐が4回くらい続いた
服を脱ぎ、シャワーを浴び、新しい服に着替え、シーツも替え、一通り綺麗にした後、再びの嘔吐。
最初は食べた物をまるまる吐いていましたが、だんだん黄色い胃液のようなものを吐いてしまいました。
転倒して頭を打ったのが原因?それとも胃腸炎やノロ?素人目で判断できない
勿論、夕方の転倒のことがすぐに頭をよぎります。転んだその時はそこまで重大な転び方だとは思いませんでしたが、5時間後から始まった嘔吐は心配すぎる。もし後頭部強打が嘔吐の原因だとしたら、いち早く病院に駆け込まなければならないでしょう。
しかし、通っている保育園内でちょうどウィルス性胃腸炎や胃腸風邪も流行っていました。なのでそちらの可能性も否定はできないな、とも思いました。
嘔吐物の処置は念入りに
どちらにしても、嘔吐物の処置は念入りに処置しました。
以前娘から胃腸風邪が移り大変だった経験から念には念を入れて消毒。シーツや吐瀉物がついた服などは潔くよく捨てました。
夜間救急相談に電話した理由
転倒で嘔吐した場合は特に注意が必要であると、家にある育児本に載っていました。
受診の目安
・すぐに、救急車で受診
ぼーっとしている・声をかけても反応がない・けいれんを起こした・繰り返し、嘔吐する・触ると痛がる部位がある・骨折か脱臼の可能性がある・出血が多く、とまらない・顔が青白い・など
・診療時間外でも受診
頭にブヨブヨの腫れものができた・傷口が大きい、深い・傷口の異物が取れない・転倒してから数日後、嘔吐した、元気がなくなった・おなかや胸を打った数日後、便が黒い、血尿が出る・など
・診療時間内に受診
大泣きしたあと、ケロッとしている・こぶができているが、嘔吐はなく、機嫌がいい・など
娘の症状はと言うと、
- 転倒し後頭部をぶつけた
- ぶつけた直後激しく泣いた
- その後は平常通り
- 転倒5時間後の嘔吐
- 30分おき位に複数嘔吐
- 食べた物と黄色い胃液のようなものを吐く
- 機嫌は良い
- 平熱
特に機嫌は良いしケロッとしている。これだけを見たら大丈夫かな?とは思うけれどただやはり気がかりなのは
複数回の嘔吐があったこと
これはビッタリ当てはまります。
ネットも一応ザッと見ましたが、すぐ泣けばとりあえずは安心だけど、様子をみるべき、嘔吐があったらすぐにでも受診するべき、程度の軽い脳震盪でも小さい子の場合嘔吐が起きることも多い、等の嘔吐に関する様々な意見がありました。
親がその時思っていたこと
①ネットでは埒が明かないし素人判断ではよくわからない。
②ひょっとしたらすぐにでも病院に駆け込むべきかもしれない。
③しかし、嘔吐以外は機嫌もよくケロッとしている娘・・・逆にこの寒い季節の真夜中に救急病院に駆け込んで逆に病気をもらったり体調を崩したりすることも心配。
④ひょっとしたら朝まで様子を見てその後病院の方が娘の身体には良いのかも・・・?
しかしネットでは・・・(以下略。①に戻る)
これらのことをぐるんぐるん考え込んでしまいました。
結局素人判断に自信がなくなり、初めて♯8000小児救急電話相談にTELすることにしました。
#8000小児救急電話相談事業とは?
出典:厚生労働省HP
#8000とは、小さいお子さんをお持ちの程者の方が、夜間休日の急な子どもの病気にどう対処したら良いか迷った際小児科医師・看護師への電話相談ができるダイヤルです。
#8000をプッシュすることで住んでいる都道府県の相談窓口に自動転送されるということなので、直接お住いの都道府県の電話番号にかけることもできます。
東京の直通小児救急電話相談
ちなみに東京は、
- 03-5285-8898
(平日)18:00~23:00
(休日)9:00~23:00
受付時間は都道府県によってかなり受付時間に差があり、例えば大分県なんかは平日は19:00~翌朝8:00等、日中の病院が空いている時間帯以外をほぼ対応していたりします。それを見ると東京は短めですね。
まあ人数も考えられないくらい多いでしょうし、実際にカバーできる体制というのはなかなか難しいことなのでしょうか。
#8000小児救急電話相談事業に電話
で、私は慌てて電話を掛けたのは深夜1時だったもので、東京の受付時間はとうに終了していることに気づかずTELしてしまいました。
#8000の時間外に掛けると#7119を案内する自動アナウンスがかかる
時間外に#8000にかけると、「現在時間外なので#7119の方ににかけてください」との旨の自動アナウンスが流れました。
今度はすぐに#7119にTELしました。
#7119東京消防庁救急相談センターとは?
急な病気やケガをした場合に、「救急車を呼んだほうがいいのかな?」、「今すぐ病院に行ったほうがいいのかな?」など迷った際の相談窓口として、「東京消防庁救急相談センター」を開設しています。
東京消防庁救急相談センターでは、これらの相談に相談医療チーム(医師、看護師、救急隊経験者等の職員)が、24時間年中無休で対応しています。出典:東京消防庁
小児専門ではない一般の救急相談窓口です。
医療機関を探したい(お腹が痛いけどどこの病院に行ったらよいか分からない、など)時は「救急相談通信員」の方が所在住所から症状にあった受診をしてくれる病院を紹介してくれます。
救急相談をしたい(病院に行くべきか・救急車を呼んだらよいか分からない、など)時は「救急相談看護師」の方が相談に応じてくれます。
#7119東京消防庁救急相談センターに初めて電話
こちらもまず先にアナウンスが流れました。
医療機関を探したい場合はプッシュボタン「1」、救急相談をしたい場合はプッシュボタン「2」を押すようアナウンスがあります。
今回の私の案件は病院に行くべきかの相談なので「2」を押しました。
コール音が鳴り続けるもののなかなかつながらない
プッシュボタンを押すと、「プルルルルプルルルル」とコール音が鳴ります。
途中からしか数えていませんが、30コール以上は鳴り続けていたと思います。なかなかつながりませんでした。
やっとつながったのは救急相談員の方
やっぱりここも人出不足なのかな・・・?と思った矢先、やっと出てくださったのは男性。
以下、大体の覚えている会話内容↓
救急員「すみません。今救急相談の看護師が全員対応中です。私は医療機関を紹介する救急相談員なのですが、それでよければご案内しますが・・・」
ドッチ「(えぇぇープッシュボタン2の方を押したのに1の方が出たのか・・・)あの、実は子どもの症状のことで相談がだったのですが、夕方5時にに転倒して後頭部を打って、その5時間後くらいに嘔吐してしまい、複数回続いていて胃液のようなものまで吐いているのですが・・・」
救急員「そうなんですか・・・すみません看護師が全員おりませんで・・・機嫌は良かったり、他に症状が無いですか?」
ドッチ「はい。嘔吐以外は全く症状はなく、なので朝までこのまま様子を見るべきか、それともすぐにでも病院に行った方が良いのか判断がつきませんで・・・。ひょっとしたら胃腸炎の可能性も否定できないので」
救急員「そうですね・・・。やはり嘔吐というのは心配ですね。ただ他に症状がないということなので、まずは様子見で、ただ今夜見ていて少しでも急変したら、すぐに受診した方が良いと思います。念のため、脳神経外科で今の時間受付可能な病院をお伝えしますが・・・」
ドッチ「はい、それでお願いします。住所は○○○・・・」
救急員「はい、それでは3つの病院をピックアップしました。今から自動音声でその病院をお伝えいたします」
ドッチ「はい、ありがとうございました」
こんな感じで会話が進み、自動音声では近所の大学病院3つ・住所・電話番号が流れました。
顛末
一晩様子を見ましたが、それ以上嘔吐も急変もなく朝になりました。夜間救急は結局利用することはありませんでした。
特段普段の様子と変わる様子はなく、ただ朝の時点で少しいつもより熱が高め(37.5℃)。やっぱり胃腸風邪だったかな?とも思ったり。
勿論その日は保育園を休み、近くの脳神経外科と小児科のある病院へ朝イチで駆け込みました。
結局、脳神経外科の先生は娘の様子を確認、後頭部を確認、診察室のベッドできちんと立てるかなど診断していただきました。で、結果。
脳神経外科の先生「今のところ嘔吐以外の症状が全く、気になる部分もありませんので、様子見で良いと思いますよ。CTも撮らなくて大丈夫でしょう^^」
とのことでした。・・・専門家の先生にまずは診てもらえたことにほっと一安心。
その後小児科の先生にも診てもらいましたが、まだ昨日の今日のため胃腸風邪かどうかの診断も難しいのか特に病名は告げられず、胃腸の薬をもらって様子見で、とのことでした。
勿論まだまだ安心できないけれど
脳神経外科の先生にいただいた頭部外傷時の注意点のプリントには以下のことが書いてありました。
(一部省略)
頭蓋内出血(頭の中の出血)の症状は、頭を打った直後、あるいは1~2日、時には数日や数ヶ月経てから起こる場合もあります。従って現在何の症状が無くても十分に中止しなければまりません。
幸い数日たった今も症状は全く出ておらず、娘も元気そのものですが、しばらくは気をつけていきたいと思いました。
まとめ
救急員の人手不足が問題になっているとのことをニュースでよく見たりはしましたが、実際相談電話を利用してみて、救急看護師の方が全員対応中だったということで、あぁやっぱり人手ギリギリで対応されているんだなあ、現場の方は大変なんだろうなあ、ということを今回の経験で夜間救急相談電話を利用させていただき、実感しました。